5月16日の日記
2004年5月16日 おばあちゃんの顔はきれいだったよ。今にも目を覚まして「元気かい?大きくなったねぇ」と、あの聞き取りにくくてなんともなまった声で言ってくれそうな顔だった。いつも腰が曲がってたから、こんなにおばあちゃんが大きかったなんて知らなかったよ。納棺の時に触った、今にも目を覚ましそうなおばあちゃんの手は冷たくて、涙が出そうになった。告別式には出られなくてごめんね。一緒に入れた薬もお茶もお菓子もカセットテープも孫の手もポケットティッシュも忘れちゃだめだよ、おばあちゃん。
いってらっしゃい、おばあちゃん。
いってらっしゃい、おばあちゃん。
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